前回2021年の箱根で優勝候補の一角に挙げられながらも序盤の出遅れが響いて11位でシード権を逃した明治大だが、箱根の予選会では断トツで通過を果たした。主将の鈴木聖人(4年)を筆頭に力のあるランナーが多く揃っており、全日本では最終的には7位フィニッシュとなったが、4区で3位、6区から7区でも4位を走って強さの片鱗は見せた。エクスキューズは、箱根予選会から全日本までの期間が2週間だったということ。出雲を走った他の上位校と比べて調整期間が半分で疲労が残っていた中での7位は、むしろ箱根への自信を高めるものである。
近年、新興勢力の台頭が目覚ましい大学駅伝界だが、1920年の第1回箱根駅伝に出場した「オリジナル4」の1校である“古豪”明治大の復活はあるのか。「本命・駒澤大、対抗・青山学院大のデッドヒート」を予想しながらも、多くの大学が入り混じった「全日本以上の大激戦」を期待したい。