年明けの箱根駅伝を制するチームは… (c)朝日新聞社
年明けの箱根駅伝を制するチームは… (c)朝日新聞社
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 頭に「超」が付く戦国模様となっている今年の大学駅伝。10月10日に行われた出雲駅伝(6区間45.1km)では東京国際大が会心のレースで初優勝を飾り、11月7日の全日本大学駅伝(8区間106.8km)では次々にトップが入れ替わる大激戦の末、駒澤大がアンカー勝負を制して連覇を達成した。そして「大学3大駅伝」は、いよいよ新春(1月2、3日)に行われる箱根駅伝(10区間217.1km)を残すのみ。果たして2022年の箱根路を制すのは、どのチームになるのだろうか。

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 本命は、駒澤大で間違いない。出雲駅伝では1、2年生の経験不足が響いて5位に終わり、全日本でも1区で佐藤条二(1年)が区間新の走りを見せながら2区、3区と失速し、3区が終わった時点で先頭と2分20秒差の11位に沈んだ。だが、この“誤算”がありながら、6区で安原太陽(2年)が9位から4位まで押し上げると、7区で大エース・田澤廉(3年)が一気に先頭に立ち、最後は花尾恭輔(2年)が勝負強さを見せた。ベストメンバーが揃わなかった中での優勝はチームの自信となり、今回の成功体験は必ず“次”に生きてくる。

 2カ月後の箱根へ向けて、駒澤大は戦力的な上積みも見込まれる。最も大きいのが、田澤とともに1万メートル27分台の記録を持ち、前回2021年の箱根で1年生ながら山登りの5区で区間4位と好走したエース格の鈴木芽吹(2年)が、9月の故障(右大腿部の疲労骨折)から戻ってくる見込みであること。さらにトラックレースで好成績を残しながら出雲で悔しさを味わった3本柱の一人、唐澤拓海(2年)が復調できれば鬼に金棒だ。全日本を走った面々も各区間の後半に強さを見せており、距離延長は歓迎。全日本では史上最小の「8秒差」での優勝だったが、箱根では大差でゴールテープを切ることも可能。2年連続の「全日本&箱根」の2冠への期待は高い。

 ただ、計算通りに進まないのが駅伝である。駒澤大は2021年箱根優勝メンバーから退部者が出たこともあって、経験値にやや不安が残る。箱根10区間の中で出雲同様に1、2年生に頼らざるを得ない区間が多く出て来れば、そこに付け入る隙がある。そして逆転の一番手となるのが、出雲、全日本ともに2位となった青山学院大だ。

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箱根は青山学院がぶっちぎる可能性も?