全国大学選手権の関西の基本の出場枠は「3」。前年度の決勝進出チームの所属リーグには1枠が加えられるので、通常なら今年度は「4」になる。ところが、昨年度の大会で新型コロナウイルス感染症の影響で棄権したチームがあり、その場合、大会規定では前々年度の結果による出場枠が適用されることになっていた。しかし、日本協会は検討の結果、規定通りに2019年度の決勝へ2校が進んだ関東の対抗戦グループAに2枠を加えて「5」とする一方で、関西にも例外的に増枠「1」を認めることにした。

 グループAでは、昨年度の大学選手権準優勝の早稲田大学が3日に帝京大学に22―29で敗れて今シーズン初黒星を喫した。対抗戦で帝京大学に敗れるのは3年ぶりのことだ。

 一方、対抗戦連覇中の明治大学は同日、昨シーズンは敗れた慶應大学に快勝して5戦全勝。同じく5連勝で3年ぶりの優勝を目指す帝京大学と11月20日に全勝対決となる。23日は早慶戦、12月4日に帝京大学―慶應大学戦、12月5日に早明戦(いずれも秩父宮ラグビー場)と優勝の行方を左右する試合が続く。

 関東大学リーグ戦1部では、昨年度2位で、全国大学選手権では準々決勝まで進んだ流通経済大学が、初戦の大東文化大学、次戦の中央大学と昨シーズンの下位校に連敗スタート。2勝3敗と負けが先行している。リーグ戦の出場枠は「3」で、全国大学選手権出場が極めて厳しい状況となっている。

 3連覇中の東海大学は今シーズンも安定した強さを発揮して5戦全勝の勝ち点25でトップ。同じく5連勝で並ぶのが、実に36年ぶりの優勝を目指す日本大学だ。7日の流通経済大学戦も逆転で全勝を守った。残り2試合を残して優勝争いはこの2校に絞られ、21日に夢の島競技場で直接対決する。両校に続くのは、3勝2敗の大東文化大学、2勝3敗の法政大学だ。

 関東と関西以外の代表校は既に14日までに決定している。

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続々と決まる各地区の代表校