ラグビーの第58回全国大学選手権の大会概要と組み合わせが12日、日本協会から発表された。今大会は特例で15チームが参加し、21日に開幕。関東大学対抗戦グループAの1位、2位校、関東大学リーグ戦グループ1部と関西大学Aリーグの1位校の計4校はシードA~Dとなって12月26日の準々決勝から登場し、準決勝は来年1月2日、決勝は同9日に行われる(準決勝、決勝ともに会場未定)。
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全国大学選手権は2009年度の第46回大会から17年度の第54回大会まで帝京大学が9連覇。これに続く連覇記録は1982年度~84年度の同志社大学の3連覇と、つい数年前まで、大学ラグビー界は絶対的な王者、帝京大学の時代が続いていた。ところが、第55回大会準決勝で帝京大学は天理大学に敗れ、その天理大学を決勝で下した明治大学が22大会ぶりに王座に返り咲いた。第56回大会は早稲田大学が決勝で前年度準決勝で敗れた明治大学に雪辱して11大会ぶりの王座に就き、昨年度の決勝では天理大学が1年前の準決勝で完敗した早稲田大学に圧勝して初優勝。過去3シーズンは毎年優勝校が変わる群雄割拠の時代となっている。今シーズンも、終盤に差し掛かっている東西の各リーグで波乱や復活劇などがあり、混戦模様だ。
昨年度の選手権決勝で早稲田大学に55―28と圧勝し、関西勢として36大会ぶりの大学日本一に輝いた天理大学。関西大学Aリーグでは5連覇中だが、9月19日の今シーズン初戦で近畿大学に7―23で完敗した。代わって好調なのが京都産業大学だ。6日の同志社大学戦に終了間際のトライで逆転勝ちするなど、5戦全勝で現在リーグトップに立っている。天理大学が4勝1敗で2位に続き、京都産業大学に敗れて同じく4勝1敗の近畿大学が勝ち点の差で3位。3勝2敗の同志社大学が4位となっている。
各チームとも残すは2試合。23年ぶりの優勝を目指す京都産業大学は11月20日に天理大学(神戸ユニバー)、12月4日に関西学院大学(たけびしスタジアム京都)と対戦する。天理大学の最終戦は12月4日の同志社大学戦(同)だ。