林:希林さんにも前にここに出ていただいたことがあって。
浅田:変な人だったでしょ?(笑)
林:かなり個性の強いお方でした(笑)。希林さんと美代子さんって、親子みたいな関係に見られてるけど、親子ほど年は離れてないんですよね。いくつ違うんだっけ。
浅田:13歳かな。
林:だから親子じゃなくて、一番弟子って感じよね。「なんで私のこと、こんなにかわいがってくれるの?」って聞いたことがあるんでしょう?
浅田:ふつうの女子高生が芸能界に入るきっかけになったオーディションに、希林さんが審査員としてかかわっていて、「だから責任があるのよ」なんて言ってたけど。私、意外と性格がひねくれてるから、彼女みたいな変わった人、好きなんですよ。「おもしろい、この人」と思って、それこそ金魚のフンみたいにずっと一緒にいたんです。
林:1カ月に何回ぐらい会ってたんですか。
浅田:多いときは多いし、会わないときは月に1回ぐらいだったり。
林:それは二人っきりで?
浅田:だいたい二人っきり。あと、(内田)裕也さんがいたりとか。
林:裕也さん、希林さんのご夫妻と3人で、ハワイで過ごしたんでしょう? そんなコワいこと、よくできましたね(笑)。
浅田:部屋は違うし、飛行機だって私は私で別に行って、向こうで合流してたんですよ。1週間ぐらいの滞在だったんだけど、希林さんは物件好きだから、最初の3日とあとの3日、ホテルを引っ越したりするの。
林:不動産マニアだったみたいですね。美代子さんも、賃貸だったのに「家を買いなさい」って言われたんですよね。
浅田:延々言われてましたよ。「いいのよ私は。子どももいないし、残す人もいないんだから」と言ったら、「そういう問題じゃないのよ。60過ぎたら誰も貸してくれなくなるわよ。年寄りは孤独死とかあるから」って言われて、一緒に探してくれて。買ったら買ったで、「あんた、なんかコマーシャルに出てたけど、あれはギャラいくらだった? 100万でもいいから繰り上げ返済しなさい。借りたものは早く返しなさい」って。