プロ意識って、自分が納得できなかったら残り2ページで終わる作品を破り捨てて、ゼロからやり直すことができるかどうか。誰かに頼まれたわけじゃなくても、自分でそれをやるのがプロです。
アイドルも、自分がやりたい笑顔をやっているんじゃなくて、お客さんを一番笑顔にする笑顔をやっていて、そこに必ず観客との対話があるはず。そういう境地になれたら、余生も主役もなくなる気がするんですよね。アイドルのプロ意識や悔しさを、生かし続けてほしいなと思いました。
しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
※AERA 2021年11月29日号