「エンジンの掛け方を忘れた」
ペーパードライバーまっしぐらのマーツーの発言。ちなみにマーツー、ゴールド免許。エンジンは掛けられないが。
「なんでそんな面白いこと、私がいない時にするの?」
再び残酷発言。マーツーが不在の時に、僕がギックリ腰をやった時の発言。あのですね、僕ら夫婦はラブラブだからね。あくまで僕らはラブラブだから。ラブラブなんだよこの野郎。
「君の耳、5つくらいあったらいいのに」
耳かきが大好きで、大抵の機嫌は耳かきで直るマーツーの無茶な要求。
「耳」
そんなマーツーに「君は俺と結婚したの?それとも俺の耳と結婚したの?」と聞いた時の発言。ちなみに即答。
「ウンコとおなじにおいはどれでしょう?(1)ウンコ(2)おしっこ(3)おとうさん」
あ、ごめん、コレ息子の発言だ。息子が3歳の時の発言だ。そして世界の中心で答えは(1)だと叫びたい。
「お父さんはね、ふざけるのが仕事なの」
5年ほど前、ドラマ「勇者ヨシヒコ」の仏を初めて息子に見せた時、「なんでほとけはふざけてるの?」という、純朴な子供の問いに対するマーツーの豪速球発言。
いかがであろうか。まあ正論と言えなくもない発言から悪魔的発言まで、妻の残酷発言の数々をご紹介してきたが、改めて言っておくね。
氷山の一角です。そして、ラブラブです。
■佐藤二朗(さとう・じろう)/1969年、愛知県生まれ。俳優、脚本家。ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの仏役や「幼獣マメシバ」シリーズで芝二郎役など個性的な役で人気を集める。ツイッターの投稿をまとめた著書『のれんをくぐると、佐藤二朗』(山下書店)のほか、96年に旗揚げした演劇ユニット「ちからわざ」では脚本・出演を手がける。原作・脚本・監督の映画「はるヲうるひと」(主演・山田孝之)が全国公開中。