辻発彦監督(西武) 評価:C

 監督就任5年目で初のBクラス、そしてチームとしては42年ぶりの最下位に沈んだ。ただ世代交代を進めるという点では評価できるポイントがあることも確かである。長年の課題だった投手陣は高橋光成、今井達也、松本航が先発である程度の成績を残し、リリーフでは平良海馬が太い柱となった。野手も若林楽人、呉念庭、岸潤一郎、愛斗といったところが一軍の戦力となったのは大きなプラスだ。来季に向けては渡部健人、ブランドンといった大砲候補やドラフトで獲得した隅田知一郎、佐藤隼輔を主力にできるかが大きなポイントとなる。来季は今年以上に若手の底上げができるかに注目したい。

(文・西尾典文)

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●プロフィール
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員

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