国内ツアーで石川遼に続くスター選手は出てくるのか…
国内ツアーで石川遼に続くスター選手は出てくるのか…
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年またぎのシーズンとなった男子ツアーは、12月5日に最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップが終了。43歳のベテラン、谷原秀人が11月の三井住友VISA太平洋マスターズに続くシーズン2勝目を挙げ、幕を閉じた。

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 シーズン3勝を挙げ賞金王となったチャン・キム(米)は、渡航制限などコンディションキープが困難だったが、ようやく悲願を達成。「これまで2度(賞金王の)チャンスがあったが、今年ようやく賞金王になれたことにホッとしている」と1987年のデービッド・イシイ以来となる米国選手2人目のマネーキングを喜んだ。

 このようにベテランの追い上げや外国籍選手の賞金王などコース上での話題もあった男子ツアーだが、それに水を指す形になったのが、石川遼が起こした自主隔離中の不適切行動だ。当時、JGTO副会長で理事だった石川は、アメリカから帰国後の14日間の自主隔離期間中に一般客も利用するゴルフ場で練習し、複数人で飲食していたと指摘された。結局1カ月の出場停止処分を受け、それぞれの役職も辞任。ツアー人気回復の要となるはずのスターの自覚なき行動により、男子ツアーのイメージが毀損したことは間違いないだろう。

 今年の男子ツアーは24試合を開催した一方、女子ツアーは38試合を行なった。アース・モンダミンカップは賞金総額3億円と国内最高を誇り、それ以外にも男子ツアーよりも賞金総額が高い大会が数試合を数える。男子ツアーは80年代に年間46試合を消化し、各会場とも多くのギャラリーで賑わったが、いまは見る影もなく、女子ツアー人気に完全に押されているという状況だ。

 ここ数年、国内ゴルフはこのように賞金、試合数、人気全てで「女高男低」だ。その度に囁かれるのが、女子に比べ男子ツアーにはスターが不足しており、選手たちのファンサービスが欠如しているというネガティブなことばかり。しかし男子プロたちだって、懸命にツアーを戦い、SNSでセルフプロデュースをし、ファンサービスに努めているプロもいる。人気低迷の主な要因をスター不在、ファンサービス不足と指摘しても、何も前に進めることはできないだろう。

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男子ツアー人気復活に必要なことは…