まずは定番から。ダイエット法として「やっている/やりたい」と思っている人が意外に多かったのが、ド定番、「ウォーキング」だ。千葉県の無職女性(61)によると、「お花見のころなど、毎日遠くまで歩くと、体重が減る」などその気になれば、レジャーウォーキングも、バカにはできないらしい。
「1日8千歩が目標」のウォーキングに、「糖質オフ食品を意識して食べている&食事の前にレモン水の飲用」という盛りだくさんな合わせ技で、体重をキープしているのは、秋田県の団体職員男性(54)。
レモン水のダイエットへの効能は、『「デブ味覚」リセットで10日で-3kg! レモン水うがいダイエット』(宮本日出著)などのダイエット本でも、言われているもの。歯科医が書いたこの本によれば、レモンの苦みで味覚をリセットして、太る食べ物が大好きな「デブ味覚」から脱出しようというメソッドとなっている。
やってみると、たしかに味覚は変わった気がするが、ステイホーム中、唯一の心のオアシスだった食の楽しみが酸っぱさ一色に……って、それが目的なんだから、本気出す人は、ぜひ。
■ファスティングに注目
ダイエット界のレアものに注目する強者ダイエッターもけっこういる。例えば「サッカーの長友選手がやっているMCTオイルによるファットアダプテーション」(63、神奈川県の無職女性)。「サッカーの長友選手」以外は、ほとんど意味がわからないが、『長友佑都専属シェフが考案 食べて脂肪が燃える魔法のレシピ』(加藤超也著)によれば、「ファットアダプト食事法」とは、良質な脂質を積極的にとることで「アブラでアブラを燃やす」サイクルを体につくる食事法らしい。この本はメインからデザートまで、約80レシピを紹介。来年も内食が続くなら、どうせご飯を作るんだもの。試してみたい一冊だ。
テレワークでは、食事の時間もある程度自由が利くせいか、はたまた「食べなきゃだめだぞ」とか注意してくる昭和の上司が近くにいないせいか、ファスティング系のダイエットに注目する人も多かった。