「どちらかではなく、どちらも連れて帰ろうと決めた日。愛知県佐久島にて」(岩合さん) (c)Iwago Photographic Office
「どちらかではなく、どちらも連れて帰ろうと決めた日。愛知県佐久島にて」(岩合さん) (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家・岩合光昭さんと一緒に暮らす智太郎くん(トモ)が「週刊朝日」の表紙に登場。兄弟の玉三郎くん(タマ)とともに、岩合家にやってきたのは3年前のこと。岩合さんが二匹の魅力を語りました。

【可愛すぎる智太郎くんと玉三郎くんの写真はこちら】

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「兄弟で岩合家の子になりました。幼い頃のタマとトモ、昔も今も仲良しです」(岩合さん) 『岩合さんちのネコ兄弟 玉三郎と智太郎』から (c)Mitsuaki Iwago
「兄弟で岩合家の子になりました。幼い頃のタマとトモ、昔も今も仲良しです」(岩合さん) 『岩合さんちのネコ兄弟 玉三郎と智太郎』から (c)Mitsuaki Iwago

「僕はネコになりたい」と語るほど猫好きの動物写真家・岩合光昭さんは、玉三郎(タマ)と智太郎(トモ)という兄弟猫と暮らしている。

 黒色のキジトラ柄がタマ、茶色のアメリカンショートヘア柄がトモだ。

「トモはグルメです。草を見ると、目が輝きます」(岩合さん) 『岩合さんちのネコ兄弟 玉三郎と智太郎』から (c)Iwago Photographic Office
「トモはグルメです。草を見ると、目が輝きます」(岩合さん) 『岩合さんちのネコ兄弟 玉三郎と智太郎』から (c)Iwago Photographic Office

 2018年4月に岩合家にやってきた当時、500グラムほどの赤ちゃんだった2匹。3歳になった今、体重は6キロほどにまで増え、大人の貫禄が出てきた。成長を見守ってきた岩合さんは「大きくなるにつれ、ヒトの言うことを真剣に聞くようになった」と話す。

 撮影に出かけるためにカバンを広げて旅支度をすると、複雑な顔で見つめてくる。「明日からロケだからね」「留守番頼むよ」と何度も言い聞かせる。前は、姿の見えないご主人を鳴いて捜しまわったが、しっかり話すようにしてからはいい子で待っていてくれるようになった。

「料理を作っていると、必ずトモが来てくれます」(岩合さん) 『岩合さんちのネコ兄弟 玉三郎と智太郎』から (c)Iwago Photographic Office
「料理を作っていると、必ずトモが来てくれます」(岩合さん) 『岩合さんちのネコ兄弟 玉三郎と智太郎』から (c)Iwago Photographic Office

 表紙の写真は、朝ごはんのあと寝室にやってきたトモがベッドでまどろむ一コマ。両手をぐーっと伸ばすのは、トモのお得意のポーズ。タマの場合は、片手だけで伸びていることがよくあるとか。

 実はこの写真、ベッドの下にタマもいる。近くにいないと「どこー?」と呼びあうほど、いつも一緒にいたいタマトモは、このあと仲良く夢の中へ。岩合家は今日も平和です。(本誌・大谷百合絵)

週刊朝日  2021年12月31日号

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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