■体になじむから一生同じでも…

「2016年ごろに10枚ほどまとめてオーダーして作ってもらったものを、何枚かずつローテーションさせて使っています。生地はそこそこしっかりしているのですが、ゴムの部分にマイクを付けたりするので、伸びやすくなりますね。お尻が見えちゃうようになってきます(笑)。残り5枚ほどになってきたので、そろそろ新しくしないと、というところですね」

 ちなみにこの衣装、はじめは女性用のビキニの水着を前後逆にして穿いていたという。

「もともと濃いめのピンクだったのですが、毎日穿いては手洗いを繰り返すうちにどんどん色が薄くなってしまって、サーモンピンクみたいになったんです(笑)」

 プライベートでは、ボクサーブリーフやトランクスを愛用している。

「衣装のような窮屈なやつは苦手なんです(笑)。すべすべした素材の穿き心地の良いものが好きですね。普段のパンツもどんどん身体になじんで楽になってくるので、本当なら一生同じパンツでもいい気もするのですが、やっぱりだんだん股の部分が擦れてきちゃいます。洗濯してくれる妻から『さすがに買い替えなよ』と指摘されたときに新しくするような感じですね」

 自身にとって「稼ぎ頭」と位置付けるパンツについて熱く語る安村さんに、どうしてもこれを聞いてみたくなった。

「ちなみに今は……?」

「安心してください、穿いてますよ!」

◇     ◇

 見えないからこそ(?)地味に奥深いパンツ買い替え問題。とりあえず、自分も古いパンツを5枚捨て、3枚新調。新しいものは確かにフィット感抜群、気分もアガった気がする。気分よさそうな姿を見かけたときは、「新しいパンツ穿いてるな」と思ってください。(本誌・太田サトル)

週刊朝日  2022年10月14・21日合併号