「私は子どもたちに過干渉で、特に息子を溺愛していると自覚しています(笑)。そんな息子のことなので心配し過ぎて私の方が悩んでしまい、家事も手につかない。近くにある私の実家に頼りっきりという状態になってしまったんです」
さらに、小学5年生の娘とは口を開けばケンカになるような関係。何か言えば反論してくるので、あきこさんにとってはずっと反抗期に思えていました。
気づいたら、大好きだった家の中は散らかり放題。これはいけないと思って収納の資格を取って片づけたものの、すぐにリバウンドしてしまいました。解決策を見つけられずに悩むあきこさんは、たまたま「家庭力アッププロジェクト®」を知って、すぐに参加を決意します。
「負けず嫌いなので、自分でやると決めたことをあきらめるのが悔しいんです。絶対にやり抜いてやると思っていました。一緒に参加した人の中で1番に片づけ終わることを目標にして、自分を鼓舞しました」
いつもなら不用品を集めてから捨てる物を決め、その量に合うサイズのゴミ袋を選んでいました。でも、片づけ始めてからはLLサイズのゴミ袋を手に家の中を歩き回り、「使わない」と判断した物を袋いっぱいになるまでどんどん入れていく作戦に変更。
「物を手放して家から出すことに徹底したんです。もったいないと思うことをやめました。1回片づけたはずの場所でも、後からもう1回見るとまだ不用品が出てくる。新居のためにと思って買いためておいたインテリア雑貨を手放したこともあります」
多すぎるストックや、使いたいときに見つからずに何個も買ってしまった物などを手放すと、家の中は本当に必要な物だけになりました。家事が効率的に進み、時間も心も余裕が生まれます。
片づけを進めていくと、あきこさんの目に映る子どもたちの姿に変化が起こります。小さな頃からすべてのお世話をしてきた息子は、何もできない子に育っていました。「これはどう思う?」と意見を求めても、「わかんない!」と言うばかり。