なぜそうなるのか。温度差に順応しようとして、肌にストレスがかかる。そうすると、表皮細胞がメラノサイトの刺激因子を多く分泌、メラニンが作られやすくなるのだ。
また、温度差のある環境では、炎症の因子であるIL-6遺伝子が増えることもわかったという。
だが、いくら肌トラブルのリスクがあるといっても、出勤や買い物などのために外に出ざるをえないのが現実だ。中山さんはこうアドバイスする。
「肌の表面温度を一定に保つことが肝心です。水の膜は熱を肌に伝わりにくくすることがわかっていますので、水分が多く含まれるジェル状のクリームを塗ることがおすすめです。長袖を着て、環境の温度変化に直接さらされないようにすることも対策の一つです。ただ、風通しをよくするなど、長袖で暑くなりすぎないように注意してください」
(編集部・井上有紀子)
※AERA 2022年9月12日号
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