
部員の女性は「佐賀大学お嬢様部がネットで話題になっていますが、それ以前から『お嬢様部』の存在は知っていました。私が部を設立したのも佐賀大学が話題になる前の今年2月です。春休みで帰省もできずヒマになり、ツイッターでお嬢様部を作って遊ぼうと思ったんです。もちろん大学非公認です(笑)」と明かしてくれた。
ツイッター上で募集した部員は現在14人。全員が同じ学部生といい、中には「コロナで大学の仲間と関わる機会がないので入部したいという人もいます」という。
実はお嬢様部は2020年にも一度、ネットで大バズりしたことがあった。「北海道大学お嬢様部」が、ツイッターで道端に咲いているタンポポの写真とともに「あら、ちんぽぽ」と、お嬢様らしからぬコメントを残したことであっという間に1万を超える「いいね」が集まったのだ。
これを機に“第1次お嬢様部ブーム”のようなものが起こった。瞬く間に「愛媛大学医学部」「京都大学」「熊本大学」「駿台予備校」など、多くのお嬢様部が誕生したのだった。
やがてブームは終息するも、佐賀大学お嬢様部の活躍などをきっかけに再燃したのだ。
「拓殖大学お嬢様部」はこの4月から活動を始めた。取材に対し、こんな回答を寄せた。
「以前からお嬢様部の存在は存じていましたので、大学に入りわたくしも界隈で活動をしたいと思いましたの。佐賀大学様が話題になりましてから、フォロワー数も急増し、活動を続けるモチベーションになっていますの」
佐賀大学お嬢様部の活動を知り、「高知県や高知大学の良さや文化をツイートしたい」と“創部”したのは、「高知大学お嬢様部非公認」。「総合研究大学院大学お嬢様部」は「大学の知名度を上げる目的で創部しましたわ」と回答した。
高校のお嬢様部も紹介しよう。部員は現在ひとりという埼玉県の「春日部東高校お嬢様部(非公式)」は、「設立のきっかけはお嬢様界隈の盛り上がりの影響ですわ。活動としてはツイッターで学校に関わるしょうもないツイートをしたり、お茶会の報告ですわ」と言う。