※写真はイメージです (GettyImages)
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「日本の国民食」とも言えるカレー。小麦粉やバターでとろみやコクを出したルーがおなじみだが、近年は複数のスパイスを組み合わせたスパイスカレーが人気を集めている。実は基本さえ押さえれば、自宅でも簡単に作れるんです。

【レシピ】インド版薬膳料理「スパイスカレー」の作り方はこちら

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 大阪からブームの火が付いたといわれるスパイスカレー。いまや全国に専門店ができ、ハマる人も着実に増えている。自宅で自分好みの味に挑戦する人も少なくない。その効果もあり、スパイスカレーで使う洋風スパイス市場は右肩上がり。2020年度の販売価格は前年比120%増で、金額も過去最高額だった(エスビー食品調べ)。

 スパイス料理研究家の印度カリー子さん(25)は、大学1年の時に姉のためにスパイスカレーを作ったのがきっかけで、その魅力にハマった。

「玉ねぎ、トマト、にんにく、しょうが、お肉と少しのスパイスを合わせるだけでカレーになる、すごく単純な構造なのだと知りました。実はスパイスが苦手でしたが、少しずつ合わせるとなぜかカレーのいい香りになるのが不思議。食材によるアレンジ性の高さも魅力的だと感じました」

 いまではスパイスカレー用の食材をオンラインで販売するまでになった印度カリー子さんも、最初は「スパイス初心者」だった。それだけに、選び方や使い方がわからない人の気持ちはよくわかるという。

「スパイスを出汁に例えるとわかりやすいのですが、いきなり混合だしを味見しても、各素材がどんな味かわからないもの。でも、かつおやこんぶなど、単体のだしなら風味の特徴がわかるはずで、スパイスも同じ。スパイスカレーは、ターメリック、クミン、コリアンダーが基本になります」

 ターメリックはウコンの名で健康食品としてもなじみが深い。クミンは香り付けを担い、コリアンダーはとろみを付け、さまざまな風味のまとめ役を果たす。どれもスーパーで手に入る。印度カリー子さんが解説する。

「この三つを1:1:1の割合で加えるだけでカレー味になります。ただし辛みはないので、辛いのが好みの人はレッドチリパウダーやブラックペッパーなどを加えます」

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