AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年9月5日号では、雑誌編集者でボードゲームカフェ「Caravan’s Base」オーナーの鴨志田玲緒さん、一般社団法人メンタルノイズ心理学協会でWEBコンテンツ企画・制作とYouTuberを務める鴨志田あさひさん夫婦について取り上げました。
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2019年、ともに28歳で結婚。
【出会いは?】同じ大学の文芸サークルで。好きな音楽や成育環境など、共通点が多く意気投合。2人だけで会うようになり、8カ月後に交際開始。
【結婚までの道のりは?】15年から結婚前提で同棲するが、夫が店を開くことになり、貯金を結婚資金ではなく開業資金として使うことを相談。妻は快諾するも内心は穏やかでなく、一度関係をリセットすることを提案。夫は妻に我慢させたことをひたすら謝り、仲直り。そして「1年後にも、ずっと一緒にいたいと思ったら結婚しましょう」と約束し、本当に1年後に結婚した。
【家事や家計の分担は?】日々の家事は妻が、季節ごとの大掃除は夫が主導する。財布は別々。家計管理は主に夫が行う。
夫 鴨志田玲緒[30]雑誌編集者 ボードゲームカフェ「Caravan’s Base」オーナー
かもしだ・れお◆1991年、鹿児島県出身。早稲田大学文化構想学部卒業。ビジネス系の雑誌の制作・編集に社員として携わりながら、趣味が高じて2017年5月に友達2人とボードゲームカフェをオープンし共同経営する
妻は毎晩僕と一緒にいない間の出来事を、こういうことがあってね、ああいうことがあってね、と時系列で話してくれます。疲れてるときは話半分で聞いてますが、サブリミナル効果か、だんだん妻の日常なのか僕の日常なのか、判別不能に(笑)。どっちであれ、おばあさんになっても、時系列で話してくれることを希望。妻のセカセカ生きないでホワッとしたところがものすごく好きなんです。一緒にいてリラックスできて、幸せを感じます。
僕はあまり欲がないタイプなのですが、それは“一番欲しいもの”が妻だからなんです。自分にとって一番必要な存在が、いつも隣にいてくれる。だから、僕の満足の閾値は低いんだな、と納得しています。
もちろん、何歳ぐらいで子どもを授かりたい、こういう家を建てたいといったライフプランを叶えるためにお金は必要。だから収入アップを意識して働いてます。なんのためにお金が必要か、結婚したことで明確になりました。