東京五輪で4番を務めたカブス・鈴木誠也がWBCに出場するか不透明な状況だが、「令和初の三冠王」を狙える位置につけるヤクルト・村上宗隆、ミート能力と長打力を兼ね備えたオリックス・吉田正尚が中軸を務めることが予想される。1、2番に俊足の選手を入れて、大谷を3番で起用という選択肢も十分に考えられる。

　「投手・大谷」もエースとして期待される。日本球界はメジャースカウトから評価が高い投手が多い。オリックス・山本由伸、ロッテ・佐々木朗希、ソフトバンク・千賀滉大、阪神・青柳晃洋と先発候補でクォリティーの高い投手がそろう。ただ、米国で取材する日本人通信員は「大谷はこの投手たちと比べても別格」と評する。

「山本、佐々木朗は間違いなく良い投手です。ただ、大谷は直球、変化球の質とメジャーでもトップクラスの投手に進化しつつある。何よりメジャーの強打者と対戦してきた経験が大きな強みです。他の投手も大谷の助言は参考になることが多い。先発で起用することになるでしょう。抑えは考えづらい。日本ハム時代から経験のない役割で、連投のケースなどを考えると故障のリスクがある。栗山監督が大谷の力を最大限に生かす術を知っている。どのような起用法になるか楽しみですね」

　大谷の加入で侍ジャパンにどのような化学反応が起きるか。（梅宮昌宗）

※週刊朝日オンライン限定記事

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