橋本愛のドラマ「家庭教師のトラコ」は自己啓発本っぽい？　ウォッチャー指摘

　漫画家＆TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「家庭教師のトラコ」（日本テレビ系　水曜22：00～）をウォッチした。

【画像】カトリーヌあやこ氏によるイラストはこちら

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「100％希望の学校に入れる」伝説の家庭教師・トラコこと根津寅子（橋本愛）。しかし彼女は普通の家庭教師じゃない。

　まず三つの約束、「教育方針には絶対口を出さない」「授業中は部屋を絶対覗かない」、そして「授業の日には宿泊する」。これ、すごい迷惑なんですけど！

　現在彼女が担当するのは三つの家庭だ。息子を東大に入れたい富裕層の上原ママ（鈴木保奈美）。娘の私立小お受験を目指す新聞記者の中村ママ（美村里江）。息子を難関中学に行かせたいシングルマザーの下山ママ（板谷由夏）。

　その名の通り上原＝上流、中村＝中流、下山＝下流というあからさまな布陣。だって脚本が遊川和彦なんだもの。

　そうここはメイド・イン・遊川の箱庭。一見平和に見える家庭は、どこも問題を抱えているのだ。

　そこに登場するのは異界からやって来たような無表情で謎深き女。ひとつの家庭がターゲットの場合は松嶋菜々子主演の「家政婦のミタ」となり、クラス全体が標的ならば天海祐希主演の「女王の教室」となる。