AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
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Q:最近お金が原因で家族が崩壊しました。高い学費を出してもらっているのに、しっかり現実と向き合ってこなかったため、進路の選択に悩んでいます。やりたいことをする前にやるべきことをするべきだと思っています。すでに人生後悔ばかりしていますが、親孝行しつつ自分の未来に満足できる、より正解に近い選択をするにはどうすべきでしょうか?(女性/学生/21歳/いて座)
A:まずお伝えしたいことがあります。それは、ある年齢層に達するまで後悔は日常茶飯事ということ。
その年齢は人それぞれですが、具体的には若さというものがなくなるまで、と言っていいかと思います。年齢的な若さの陰には絶対後悔がある。なぜかというと、若さというものはそれだけエネルギッシュだからです。
例えば、仕事にしても恋愛にしても、安定を取るのかそれとも自分の試してみたいことを試すのか「究極の選択」が訪れる。どちらを選んでも後悔はするんです。なんらかの選択と決断があるケースは、絶対そこに後悔が絡む。逆に言えば、後悔が絡まない選択なんてたいした選択肢じゃない。
じゃあなるべく後悔を減らすために何をすべきかというと、自分が選んだものをどんなに小さいものでも大切にしていくべきだと思います。
例えば深夜にラーメンを食べてしまったとか、漫画を読み続けてしまったのも、馬鹿げたことかもしれないけど、あんまり後悔はしないほうがいい。そのとき食べた深夜のラーメンは、絶対尊重すべきなんです。
相談者の方は「後悔ばかり」と言っていますが、緊張感あふれる生活の中で現実逃避はきっと必要だったはず。勉強しないでダラダラしてしまったとしても、それは必要なダラダラだったんだ、と思ってほしいです。