松島 でもさあ、ルームサービスもおいしいけどさ、そのちくわ弁当が恋しくなったりしないの?

菊池 しないです[即答]。

松島 ははは! 速い。

菊池 まだやっぱりステーキとか寿司食いたいですから。

中島 中華とかな。

【秘話(2) 中島健人の誕生】

中島 俺ら、もう自分たちのことデビュー組だと思ってたの。だから、JUMP兄さんのコンサートのJr.コーナーで、俺らの曲1曲だけなのにめちゃめちゃ調子乗ってて、「Everybody say B.I. ! B.I. !」って(笑)[※中島と菊池は当時、B.I.Shadowというユニットに所属していた]。

松島 俺それ思った。JUMP兄さんのDVD見たときに、あっ、同じラインなんだって。「けんけんとっとけんとっとー!」とかやってるからさ(笑)。

菊池 フィーチャリングぐらいの気持ちで言ってたんで。

中島 本当に大間違いJr.です、あれは。

松島 あ、そうなんだ。

菊池 考えてみ。去年(のツアー)とか、(ジャニーズJr.のユニットの)Jr.SPがついてくれてましたけど、Jr.SPが「Everybody say SP!」とか言ったら、俺、着替えてなくても出てって蹴とばしますから。

中島 そしてJUMP先輩が終わったあとに俺んとこ走ってきて、「あのさ、投げキスマジやめてくんね」って。マジで正論なのそれは(笑)。

菊池 いやそうね。中島さんなんか投げキスはもう早かったですよ。入所してすぐ、2週間ぐらいで。僕らみたいなモブJr.はセンターのステージの周りを走りまわるんですけど、そのときから中島さん、もう立ち振る舞いちがうんですよ。バーって走ってって、止まった瞬間にやるんですよ[口元で手をパッと開く“拡散型”の投げキスを真似しながら]、マジで。で、終わってはけてきて、俺んとこぶわー走ってきて、「投げキスの快感っつうのはあれだな、忘れらんねぇな」って。そのときに中島くんは生まれました。それまではめちゃめちゃ陰キャっぽかったんですよ。「ここの振付わかりますか?」みたいな感じだったのに、こっから変わったんです。

*  * *

 そんな兄貴分2人に対し、松島はいたって謙虚。Jr.に入る前の将来の夢について「Hey!Say!JUMPさんのバックダンサーになること」だったと振り返り、中島は「すごいよね、デビューじゃないんだって」と感心。しかし、先輩のバックにつくことなく13歳でスピードデビューしたことを受け、菊池からは「逆に叶わなかったっていうね」と笑われた。

 さらに松島は、「僕にとっての誕生秘話は風磨くんなんですよ」と告白。「B.I.Shadowさんのとき、風磨くんが(振付で)腰ガンガン振ってて」と話しはじめ、菊池に「馬鹿にしてる?(笑)」と尋ねられるも笑顔で続ける。「ちがうちがう。腰振ったらファンの子が喜んでくれるみたいに思ってかっこよく腰振ってたら、振付師さんに『お前腰振りすぎ』って言われて……」。しかし菊池には思うところがあったようで、「なんか聡ちゃんの場合は煽り曲とかでやるんですよ。たとえばの話なんだけど、Lady Lady ダイヤモーンド♪とか[※「Lady ダイヤモンド」はSexy Zoneのキラキラアイドルソング]。それは言われるわ!」と、しっかり物申した。

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