イラスト/小田原ドラゴン
イラスト/小田原ドラゴン

 日本史上、最大の消費者被害だ。宗教を隠れ蓑(みの)にした詐欺ということであれば、世界史上最大かもしれない。

 日本の政治家が、危ない反社会的な集団と関わりを持ち、イベントにまで出て賛辞を送り、結果、教団の広告塔になることが問題なのだ。

「知らなかった」で済まされる問題ではないし、

「何が問題か分からない」という開き直りが許されるわけもない。

 まして、「党として関係がない」などとはいえないはずだ。教会のダミー団体の人を、安倍さん主催の「桜を見る会」に招待していたではないか。

 政権与党である自民党こそ、この件を国として徹底的に調査し、膿(うみ)を出し切る姿勢を見せるべきだ。これ以上、国民を裏切るな。

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

週刊朝日  2022年8月19・26日合併号

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室井佑月

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室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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