キューピー「オンライン見学」のイメージ(同社提供)
キューピー「オンライン見学」のイメージ(同社提供)
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 せっかくお出かけシーズンが到来したのに、新型コロナウイルスの感染拡大はなかなか収まらず、旅行や外出をためらう人も少なくないはず。そんな人は、自宅での過ごし方として、コロナ禍で広がったオンライン工場見学に改めて目を向けてみてはどうだろうか。身近な商品やサービスの裏側を、家族や友人とのぞいてみよう。

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「海外からや、リピーターで何度も見てくれるお客様もいます」

 キユーピーの広報担当者はこう話す。同社の「動画で工場見学」は、マスコットキャラクターのキユーピーちゃんを案内役に、マヨネーズやドレッシングの製造工程を紹介。マヨネーズの原料である卵を1分間に600個も割り、卵黄と卵白にすばやく分ける場面を映したり、酢と植物油が分離しない仕組みを解説したりする。

 さらに五霞(茨城県五霞町)、神戸(神戸市)、鳥栖(佐賀県鳥栖市)の同社の三つの工場と、見学施設「マヨテラス」(東京都調布市)ではそれぞれ、ネットを通じた事前予約制の「オンライン見学」を実施。同社商品を使ったレシピを紹介する料理教室や、食生活を見直すための栄養講座といった大人も楽しめる見学コースを用意している。今は、夏休み限定で子ども向けイベントもある。

「ベビーフードをつくる鳥栖工場では離乳食教室を企画するなど、工場ごとに異なるコースを用意しています。オンラインなら、遠い工場でも手軽に見学できますし、通常の工場見学では制限される位置からの映像もご覧いただけます。おかげさまでどのコースも人気で、予約受け付け開始後すぐに定員が埋まってしまうこともある」(広報担当者)

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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