大手菓子メーカー、ロッテのサイト「バーチャル工場見学」は、「雪見だいふく」などアイスや菓子の製造工程を紹介する。
具体的には、菓子9品、アイス4品の計13品について、それぞれ原料の「混合」や生地の「焼成」、チョコなどの「充てん」、商品の「包装」といった具合に、工程ごとにコンパクトにまとめた動画で商品のつくり方を解説。途中でビスケットやチョコの原材料など、サイト内の解説ページに飛ぶこともできる。
例えば「パイの実」は64層もの生地を折り重ねて、65メートルの長さのあるオーブンでじっくりと焼き上げるという。アイスをおもちで包み込む「雪見だいふく」の「包餡(ほうあん)」や、一つ一つパッケージにだいふくを入れる動画は、何度見ても飽きさせない。
ロッテによれば、利用者は20~40代の女性が多いという。「お子様と一緒にご覧いただいているのではないでしょうか」(同社の広報担当者)。
山崎製パンの「ヤマザキの工場見学 食パンのできるまで」は、食パンが製造・出荷されるまでを12の工程に分け、平易な文章で解説する。
12の工程は「仕込み(パン生地をつくる)」「成型(形を整える)」「焼成(焼く・冷ます)」「包装」の4つのパートにまとめた動画で、その全貌(ぜんぼう)を目にできる。小麦粉に水とパン酵母を加えて混ぜ合わせた「中種(なかだね)」は、4時間半もの時間をかけて発酵させるという。この発酵させた中種などをミキサーでこねて、1200斤分ものパン生地を一気につくる映像はダイナミックだ。