新しい挙式スタイルは、新郎新婦やゲストからとても喜ばれただけではなく、21年、ウェディングプランナーの全国コンテスト「GOOD WEDDING AWARD 2021」(リクルートブライダル総研主催)でグランプリにも輝いた。

「これからずっと、結婚式が必要とされるために、業界全体で進化していきたい」

 そう決意する心の中には、忘れられない出来事がある。入社して数年たった頃、ある新婦に、こう言われた。

「20代の藤井さんに、30代の私が花嫁になる気持ちがわかる?」

 新婦の価値観を理解できておらず、ドレス姿や美容の提案が不足していたことへの指摘だった。

「本当に反省しました。お客様の気持ちを想像し、様々な価値観を知ろうとすることが大事。その上で、ウェディングプランナーとして、どうカタチにするか。それが仕事の基本だと肝に銘じています」

(編集部・古田真梨子)

AERA 2022年8月15-22日合併号

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?