年が明け大学入試センター試験を皮切りに、中学、高校、本格的受験シーズが到来。皇位継承順2位である悠仁さまの進学先にも大いに注目が集まっている。象徴天皇制に詳しい歴史学者で名古屋大学人文学研究科准教授の河西秀哉氏に話を聞いた。
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現在、お茶の水女子大付属中学に通う悠仁さま。お茶の水女子大付属は中学までは男女共学だが、高校からは女子高で在校の男子は他校を受験をしなければならない。その進学先として、浮上しているのが東京農業大学第一高校と筑波大付属高校だ。
「大前提として、学びたいことがある学校に進むというのは大事なことだとは思います。そういう意味では、いま進学先としてささやかれている東京農大第一高校でも、もちろんいいのではないかと思うところではあります。将来、天皇になる方ではあるのですが、学びたいことがあるところに進むのは、今の時代の社会の柔軟さからしても、天皇は社会を映す鏡ですので、家のしきたりに縛られずに、進みたい方向に進まれるのは望ましいのではないかと思います」
河西氏が指摘するように、学びたいところに進むのが大事ではある。しかし、お茶の水女子大付属の中学に通い、次なる進学先が東京農大、筑波大付属と、かねてから言われる秋篠宮の“脱・学習院”が色濃くでていると言える。
「天皇としての勉強は別に学習院に進んだからといって、そこでするわけではなく、家庭教師のような方が付いて学ぶわけです。だから、学習院でなければならないというのはない。進学先として浮上している筑波大付属高校は、在校生の6割が東大を受験し、毎年30人程の東大合格者を輩出する名門。本当に学びたいカリキュラムがあるなどの理由でそこを選ぶのならばよいのですが、もし、東大に行くための進学先として筑波大付属を選んだのであれば、東大偏重みたいな考えとかを助長するようなことになってしまい、天皇になる方がやるのはよくないのではないかと思います。、ある意味、受験の過熱化を追認し、学歴社会の序列化を体現するようなことを天皇になる方がするのはいかがなものか? という声はあがってくると思います」