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 ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、スタンダードプードルのアローちゃんです。

【写真】こんな姿見たことない! 枯れ葉をやさしく抱えて立ち上がる猫

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 白いスタンダードプードルのアロー(写真、雄)は4歳を迎えた。

 当初は先輩犬がいて、朝はまず庭に出て用を足し、待っていると散歩に連れていってくれる。朝食後、ご主人様が化粧して外出着になると一緒に外には行けない。Tシャツとジーンズでキャップだと散歩だ。台所を荒らしたりしないかぎり、叱られることはない──。先輩犬からはそう教えられていたと思う。

 ところが先輩犬が亡くなり、コロナが始まると私もほとんど外出しなくなり、いつも普段着。一緒に出掛けられるのか判断ができず、玄関までついてきてウロウロする。

 以前は、アローは朝6時ごろ起きると階下に行き、テレビの前のリクライニングチェアに座って私を待っていた。私が時計代わりにテレビをつけるのを覚えたのだ。ところが私の起床が8時ごろのこともでき、そういうときはまた2階に来て、二度寝するようになった。

 私はダイニングテーブルでパソコンを開くので、その態勢になると邪魔をしてはいけないとわかり、アローは足元で静かに寝そべるようになった。

 問題はZoom会議。相手の声が聞こえるのは構わないが、私が発言すると、怪しいと吠(ほ)え始める。テレビに対して私が声を出すことはないからだ。しかし電話はしゃべるものと理解しており、吠えない。私がテレビの前に座ると、どうやら仕事ではないと察知し、次々おもちゃをもってくるようになった。

 夜、12時近くになるとじっと私の顔を見て、「2階に行って寝ないのですか」と聞いてくる。今は仕事で2時ごろまで起きていることが多くなったからだ。以前は規則正しかったアロー君の日常もコロナで変わった。(東京都杉並区/72歳/大学監事)

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週刊朝日  2022年1月7・14日合併号