「ジャージーに腕を通した時に『ああ、これがオリンピックだな』って。2連覇というものを持っていて、失うことは確かに怖い。負ける確率は間違いなく平昌五輪より高いと思う。ただ、このユニホームを着た時に、これは勝ちにいかなきゃいけないんだなって思った」
だから、会見で宣言した。
「3連覇の権利を有しているのは僕しかいない。前回、前々回とは違った強さで臨みたい」
「出るからには勝ちをつかみ取る。武器として4回転半を携えていけるようにがんばりたい」
クワッドアクセルを成功して、五輪3連覇へ。現実となれば、これ以上ないストーリーが完成する。数々の偉業を成し遂げてきた27歳の挑戦に、世界中の視線が注がれる。(朝日新聞スポーツ部・岩佐友)
※AERA 2022年1月17日号より抜粋