「『バンビみたいで可愛いだろ』って言われたんですけど、全然違いますよね(苦笑)。最初はすごい嫌でしたけど、呼びやすいんだったらっていう感じです(笑)」

 我が道を行くマイペースさ、そしていい意味でのずぶとさがある。今回も“絶対王者”ジンナン有利の下馬評だが三浦は気にしない。

「周りの人はジンナンが強いっていう人がたくさんいて、それは私も分かっていて、そんな中でも“日本人が強いんだぞ”っていうのを見せていきたいです。こんな運動神経が悪い私でもここまで来ているので、そういったところを見てもらって、少しでもみなさんの元気や力になればいいなと思います」

 メニエール病で戦列を離れたことも、体重超過を犯し涙したこともあった。だが、そうしたことを乗り越えたきた精神的タフネスこそ“ゾンビ”であるのかもしれない。苦難や困難に負けないゾンビスピリットで王座の栄冠を掴めるか。(文/長谷川亮)