そこから週一で柔道を楽しむ生活となり、「普通の女の子に戻る」感じであったというが、職場の近くに現在所属するTRIBE TOKYO M.M.Aができ、師となる長南亮代表が治療に来たことで「よかったか悪かったか分からないですけど」運命が大きく変わっていく。

 最初は趣味的な軽い気持ちであったというが、柔道の時以上に「強くなりたい」気持ちに火がつき、「まだ行ける、まだやりたいって思いました。柔道もそうですけど、MMAはもっと正解がないというか。やってもやっても何が一番いいのか分からなくて、やればやるほどハマっていく感じです」と、その奥深さが面白さであり、追求していくことに魅力を感じている。

 そんな三浦の代名詞で、一番の武器であるのが首投げから袈裟固めでとらえ、足で相手の腕を極める、通称「彩佳ロック」。

「抑え込みは柔道の時から得意で、もう寝技に持ち込む試合ばっかりしてました。とにかくグチャグチャでもいいから投げて、ひたすら抑え込むっていう感じです。柔道家は受けが強いから綺麗に投げられるのはそんなにないですけど、首投げは結構みんなに掛かってました」といい、得意技歴は長い。

 今回挑むジンナンは2018年1月の王座決定戦でTKO勝ちして初代王者となり、5度の防衛に成功。4年に渡り王座を明け渡しておらず、いまだ初代のジンナン以外、ONE女子ストロー級に王者は存在していない。

「メチャメチャ強いと思います。女子でKOできる選手ってなかなかいないので(※ジンナンはボクシングがベース)。でもやれることはやってきましたし、長南さんとミットをやっていたりするとボッコボコにされるので、それに比べたらって思ってます」

 容姿をとらえ“戦う西内まりや”と呼ばれることもある三浦だが、タイトルマッチが発表されると「日本のゾンビは強いんだということを皆さんにお見せしたい」とコメントを発した。“ゾンビ”は練習を始めた初期、スパーでやられてもやられてもその都度立ち上がり「お願いします」とエンドレスで申し込んでいく姿を見て、長南代表がつけたのだという。

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“日本人が強いんだぞ”っていうのを見せていきたい