昨年10周年を迎えたアジア最大級の格闘技団体「ONE Championship」は1月14日(金)、2022年第1弾となる大会(「ONE: HEAVY HITTERS」)をシンガポール・インドアスタジアムで開催する。メインイベントでは日本の三浦彩佳が5度の防衛を成し遂げている女子ストロー級(-56.7キログラム)王者ション・ジンナン(中国)のベルトに挑む。
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小学1年から6年まで水泳をやり平泳ぎが得意だったという三浦だが、転機となったのは中学校での柔道部入り。一人っ子で「23、24歳で結婚して、子どもも2人ぐらい産んで主婦になりたかったです」とその憧れから家族仲がよかったことを感じさせるが、父親が格闘技ファンであまりにも楽しそうにK-1や試合のことを話すので、格闘技に興味を持つようになったという。
それまでは嵐の櫻井翔が好きで、切り抜きをまとめたノートを作っていたというが、ノートを作る対象はアンディ・フグやアーネスト・ホーストに移行。フグは「父親が空手をやっていたし、K-1でもチャンピオンになってテレビもよく出てキャラクターも好きでした」、ホーストは「すごい強くて面白い試合をするので、カッコいいなと思ってました」というから振るっている。
三浦は他にマイク・ベルドナルドなども好きだったといい、周りとどんどん嗜好がずれ「誰も話が噛み合わなくて(苦笑)。“しょうがないんだな”と思いました」と振り返る。
だが、「もう1人でコツコツそういうのを集めてました。部活でも我が道を行って、高校生の時は一番早く行って、一人でやってからみんなと朝練合流するとか、自分のペースで物事をやるのが好きです」というから、周りに左右されず進む気質が早くからあったのだろう。
柔道では高校時代に埼玉県で優勝、柔道整復師になるため進んだ専門学校でも全国大会で王者となった。
「勉強はほんとできない」と顔をしかめたが、約6割の合格率となる国家試験に集中力を発揮し合格。目指していた柔道整復師となり就職する。