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「年齢を問わず、夫婦の寝室を別にすることを勧めています。特に年を重ねると、エアコンの温度が合わないとか、いびきで眠れないとかいろいろと問題が出てくる。ひとりでゆっくり熟睡したほうが健康にもいい。それでお互いの気持ちが一致したときに訪ねていく形にしたほうがちょっとエロチックじゃないですか」(福島教授)
EDで泌尿器科にかかり、バイアグラなどの薬を使って夫婦の性を回復したというショウタさん(55)は、「うちは以前、セックスレスで常に重い雰囲気が漂っていたんです。でも医師にバイアグラを処方してもらって2年ぶりにできたとき、妻が涙を流しました。僕もうれしかった。できるとわかると気持ちに余裕が出る。今は薬なしでいけることもあります」。
それでももちろん、年齢的に「もうしなくていい」と思う人もいるだろう。するかしないかは個人の自由。だが、相手がいることを忘れてはいけない。糖尿病もあってEDになり、自分はもういいと思っていたというのはヨシロウさん(62)だ。
「6歳年下の妻に聞いてみたら、彼女はしたいという。じゃあ、どうしようかと。抱き合うだけでは満足できない、中途半端なのは嫌だと妻は言う。だったら手も舌もあるのだから妻を感じさせようと思ったんです。今はそれだけではなくて、妻の要望があって通販で買った“プレジャーグッズ”を使っています。セックスってペニスの挿入だけじゃないし、グッズをうまく使いこなしてこそいい男と妻に叱咤激励されて。妻が喜ぶならとがんばっています」
というのもかつて浮気がバレて妻を悲しませたことがあるからだ。それ以来、贖罪(しょくざい)の気持ちから妻を幸せにすると決めた。たとえ自分が、もうしなくていいと思っても、妻が心身共に満足したいなら、その要望に寄り添っていくつもりだという。
◆セックス卒業で相性のよさ発見
長年連れ添って、ふたりともセックスはいらないということになっても、夫婦関係は続いていく。セックスの関係から卒業すると、男女の生々しさがなくなるからだろうか、お互いの相性のよさを改めて発見できたという人もいる。