料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「スルメの塩麹漬け」。
* * *
日持ちが良いので「末永く幸せが続く」という意味を込めて縁起物とされてきたスルメ。お正月に鏡餅と一緒に飾る地方もあるようですね。
そんなスルメを使ってお酒が進む家つまみをご紹介。スルメは胴の部分を使いました。ゲソは、香ばしくあぶっておつまみにどうぞ。
まずは調味料の酒とみりんを鍋に入れて沸騰させ、煮切りましょう。こうすることでアルコール特有の臭みが抜けます。スルメはキッチンバサミで短冊にカット。人参と生姜は千切りに。生姜は皮ごと使うほうが香りもいいですよ。
密閉瓶を用意し、スルメと人参、生姜を入れ、塩麹と煮切った酒とみりんを加えてよく混ぜ合わせます。そして瓶にフタをして1日常温においてから、冷蔵庫で保存してください。1日1回かき混ぜるようにし、1週間ほど経って熟成が進んでスルメが柔らかくなったら食べ頃です。
お酒のお供はもちろんのこと、温かいごはんと一緒にどうぞお楽しみください。
(構成/沖村かなみ)
◆スルメの塩麹漬け
【材料(約200g】スルメ1枚(胴部分40g)、人参60g、生姜40g、塩麹大さじ2、酒200ml、みりん大さじ
【作り方】(1)酒とみりんを鍋に入れて沸騰させ、アルコール分を飛ばし、火を止めて粗熱を取る。(2)スルメをキッチンバサミで幅3mm、長さ4cmに切る。(3)人参は長さ4cmの千切りに、生姜は汚れを取り除き皮ごと千切りにする。(4)清潔な密閉瓶に(2)と(3)を入れ、塩麹と(1)を加えて混ぜ合わせる。(5)1日常温におき、冷蔵庫で保存。1日1回かき混ぜ、スルメが柔らかくなるまで1週間ほど熟成させる。
【ワンポイントアドバイス】
スルメはゲソをキッチンバサミで切り離し、胴の部分を短冊に切り分ける。
密閉瓶に材料を入れ、塩麹と煮切った酒とみりんを加えて混ぜ合わせる。
※週刊朝日 2022年1月28日号