◆看護師付き添い同窓会に出席

「例えば、普段動く動線の中には荷物を置かない、薬箱など毎日使うものはわかりやすい位置に置くなど、介護視点で片付けるにはいくつかポイントがあります。利用者の声では、『掃除業者に頼んだこともあるけれど、介護の専門知識がある人に掃除を頼みたい』ということも聞かれました」(ヘルパーステーションぬくもりの園管理者・齋藤歩さん)

 齋藤さんが付き添った例では、70代の難病を抱えた女性の買い物に同行することもある。当日の移動は、タクシーと車椅子で、齋藤さんが自宅に女性を迎えに行き、タクシーに同乗。タクシーを降りてからは車椅子を使い、日用品の買い物に付き添った。自分一人では買い物に行けないという女性は、数日前から買いたいものをリストアップしたメモを持参し、当日をとても楽しみにしている様子だったという。

「多くの女性にとって、買い物はいくつになっても息抜きでリフレッシュになる体験。買い物代行やネットで買うのではなく、実際に店に行って、自分の目で商品を見て触って品物を選びたいという買い物好きな方は多い。私が付き添った女性も、ずっと家にいる生活の中で、気分転換になったと喜ばれていました」(同)

 自費での訪問介護と同様に、「プライベート看護」とも呼ばれる自費の訪問看護もある。行きたいところがあるけれど、一人で行くには不安。家族が一緒であっても、「出先で何かがあったら」と尻込みしてしまうケースもある。そうしたときにもヘルパーと同様、看護師に同行してもらうこともできる。

 料金や具体的なサービス内容は事業所によって異なるが、1時間につき6千~1万円前後が目安。健康チェックや食事・入浴介助、清潔ケア全般、散歩や通院の付き添いなどをはじめ、採血や点滴、在宅酸素、がん終末期のケアなど看護ケアサービスも受けられる。基本的には24時間、365日の対応が可能だ。まずは自分が利用している訪問看護の事業所が、自費でのサービスを行っているか確認してみるとよい。

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