日本ハム・新庄剛志監督の就任1年目のキャンプが始まった。昨年はネガティブなニュースの多かった球団にとって明るいニュースであり、世間を巻き込むフィーバーとなっている。だが、今後さらなる熱狂が予想される一方で新庄政権の先行きを不安視する声もある。
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「正直自分が一番ビックリしています。僕で良いのかなという思いの反面、僕しかいないなって。日本ハムも変えていきますし、僕がプロ野球を変えていきたいなという気持ちで帰ってきました」(新庄監督/11月4日就任会見)
現役時代、日本ハムに移籍した時と同じように抜群のコメント力で野球ファンの注目を集めた。正式発表前にもSNSなどで“匂わせ”をしていたが公の場に出ると新庄劇場の真骨頂を発揮。襟の高いシャツにノーネクタイ、ワインレッドの衣装で登場した会見はインパクト十分だった。
「新庄の個人事務所、球団が細部まで綿密な用意をして会見に臨んだそうです。アメリカ大統領並みにスピーチライター、スタイリストまでつけていたのではと言われています。本人の華やかさに加え準備が大成功、ハマった感じです。まさに掴みはオッケー、完璧でしたね」(大手広告代理店関係者)
その後、12月8日には12球団合同トライアウトの視察に訪れるなど、監督としてもチーム再建に向け積極的な動きをアピール。また同時に年内はテレビのバラエティ番組にも多く出演した。“広告塔”としての働きは素晴らしいが、チーム自体は近年低迷しており、若手の底上げも滞っている状態。今シーズンのチームの先行きについては「厳しい」という評価が数多く聞かれる。
「戦力的に恵まれているわけではないのでいきなり結果を求めるのは難しい。(秋季キャンプの視察はしていたが)現時点でも顔と名前、プレースタイルまでは一致していないのではないか。すべてはキャンプイン後のこれからになるでしょうから、チーム再建に向けての時間が必要になるはずです」(新庄を現役時代から知るスポーツライター)