
■キャサリン人気が急騰
しかし、国民からは王子を支持する声は上がらず、一家の帰国を望む声は多くない。使用禁止の称号を使ってビジネスに励み、インタビューなどで王室批判を繰り返す2人を英国人が歓迎するとは思えず、ブーイングを浴びることさえ予想される。
一家が警備を口実に帰国しないことは、皇太子は別にして、ほとんどの王族はほっとするのが本当のところではないか。もし帰国したら、メディアは夫妻を追いかけ、まるで「ヘンリー・アンド・メーガン・ショー」のようになりかねない。双方とも和解の気持ちは強いとふるまいながらも、ともに直接の対面は避けたい。女王の偉大な業績に汚点を残さないよう、不肖の息子と孫は視野に入れたくないのがロイヤルのホンネだ。
その一方で、ウィリアム王子の妻、キャサリン妃(40)の人気が急上昇中だ。アンドルー王子が剥奪された軍務の一つに、グレナディアガーズ(近衛歩兵連隊)の連隊長がある。「ぜひ」と声がかかったのがキャサリン妃。実現すれば366年の歴史で、女王に次ぐ2人目の女性連隊長になる。彼女にはヘンリー王子夫妻が去った団体や組織からパトロン役就任の希望が殺到する。その圧倒的な安定感と安心感で、崖っぷち王室の人気回復の決め手となるだろうか。(ジャーナリスト・多賀幹子)
※AERA 2022年2月14日号より抜粋
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