(6)下半身の衰えに注意しよう。

 下半身が衰えると、健康長寿に大きくマイナスになります。衰えを防ぐためには、良質のタンパク質をとって、筋力を維持すること、カルシウムを補給して、骨の脆弱化を防ぐことが大事です。良質なタンパク質は牛肉です。時々食べるステーキはやっぱりうまいですね。カルシウムは晩酌の友、湯豆腐の昆布だしで補給しています。

 (7)呼吸法を実践しよう。

 呼吸法はいろいろありますが、どれか一つ、取り組んでみてください。私は調和道の丹田呼吸法に親しんで、40年を超えました。呼吸法には、体を整える「調身」、心を整える「調心」、息を整える「調息」があり、体内のエネルギーを高めます。

 (8)太極拳を続ける。

 私にとって、健康を語るときに太極拳は欠かせません。武道としての太極拳は私の自己実現の道でもあります。

 (9)毎夜の晩酌を「最後の晩餐」だと思う。

 これが最後と覚悟を決めて酒を飲むと、格別の喜びとときめきがわき上がり、免疫力をアップさせます。

 (10)梅肉エキスを試してみる。

 人に勧められて、梅肉エキスをとるようになったら、結構、いい感じなのです。で、ベスト10に加えておきました。

帯津良一(おびつ・りょういち)/1936年生まれ。東京大学医学部卒。帯津三敬病院名誉院長。人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱。「貝原益軒 養生訓 最後まで生きる極意」(朝日新聞出版)など著書多数。本誌連載をまとめた「ボケないヒント」(祥伝社黄金文庫)が発売中

週刊朝日  2022年2月18日号

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?