帯津良一(おびつ・りょういち)/帯津三敬病院名誉院長
帯津良一(おびつ・りょういち)/帯津三敬病院名誉院長
この記事の写真をすべて見る

 西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)氏。老化に身を任せながら、よりよく老いる「ナイス・エイジング」を説く。今回のテーマは「免疫力を高めるベスト10」。

*  *  *

【コロナ】ポイント
(1)コロナに対抗するために自分の免疫力を高めよう
(2)私なりに免疫力を高めるベスト10の方法を考えた
(3)まずは体温の上昇により免疫力をアップさせよう

 コロナに対抗するには、感染予防と同時に、自分自身の免疫力を高めることが大事です。そのためにはどうすればいいか。私なりにベスト10を考えてみました。

 (1)こまめに動くことで、体温の上昇をはかる。体温の上昇は免疫力をアップさせるのです。

 仕事とは立ち働くことです。その意識を持って、日常的に動き回るようにしましょう。

 (2)食事のときは、唐辛子をできるだけ多くとって、体温の上昇をはかる。

 私は毎食、白菜に七味唐辛子をたっぷりかけて食べています。

 (3)発酵食品あるいはプレバイオティクス(腸内細菌の状態を改善する食物)を多くとる。

 私は甘酒を毎朝、飲んでいます。ぬか漬け、白菜の浅漬けが好物です。納豆ご飯が大好きで、朝食や晩酌に納豆はよく登場します。一粒ずつ食べると、酒のつまみになりますよ。

 (4)ビタミンCを意識的に摂取する。

 ビタミンCはストレスや疲労による体力低下を防ぎます。ホテルに泊まったときに朝食には必ず、フレッシュ・オレンジジュースを頼みます。それと生ビールも(笑)。

 (5)コレステロールを適度に高めるようにする。

 コレステロールを目の敵にする人がいますが、コレステロールは頭の働きを良くして認知症を予防したり、免疫細胞の細胞膜を構成したりと、健康長寿に不可欠なものです。私は朝に目玉焼きを食べて、コレステロールを維持しています。

次のページ