【投手】
辛島航(楽天年俸4000万円)
武隈祥太(西武・年俸3200万円)
岩崎優(阪神・年俸1億5000万円)
松葉貴大(中日・年俸2800万円)
岡田俊哉(中日・年俸2400万円)

【捕手】
田村龍弘(ロッテ・年俸6500万円)
嶺井博希(DeNA・年俸2700万円)
高城俊人(DeNA・年俸1200万円)
伏見寅威(オリックス・年俸4500万円)

【内野手】
中村奨吾(ロッテ・年俸1億1000万円)
三木亮(ロッテ・年俸2150万円)
高田知季(ソフトバンク・年俸1950万円)
西浦直亨(ヤクルト・年俸3300万円)
安部友裕(広島・年俸2750万円)
高橋周平(中日・年俸7500万円)

【外野手】
岡大海(ロッテ・年俸3200万円)
野間峻祥(広島・年俸3100万円)
加藤翔平(中日・年俸2200万円)


 岩崎と中村の2人は権利を行使すれば激しい争奪戦も予想されるが、意外に万全のレギュラーと言えるような選手は少ない。高橋も昨年は成績を落としており、田村も2018年をピークに過去3年間は成績が下降しているのは気がかりだ。実際にノンテンダーとなる可能性は低くても、今年の成績次第では厳しいオフが待っているという選手も多いだろう。

 しかしせっかく取得した権利を生かす選手が極めて少ないというのも、球界全体にとっては決して良いことではないだろう。選手はあくまでも個人事業主であり、条件の良い球団と契約することは何らおかしなことではないが、日本ではいまだに最初に入団したチームに残り続けることを美徳とする考えがあることも事実だ。また今回の日本ハムのような例が増えれば、選手側も球団側とより良い条件で契約するための交渉力やアピール力が求められることになる。しかし代理人による交渉が一般的ではない日本は、そういった動きも遅れているように感じられる。プロに入るまで球団と選手の間で交わされる「統一契約書」の存在や内容を知らない選手も多い。

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