SNSにあふれる誹謗中傷(写真はイメージ/GettyImages)
SNSにあふれる誹謗中傷(写真はイメージ/GettyImages)

 例えば、高梨沙羅選手へ「メイクする時間があったら練習しろ」みたいな批判も、誹謗中傷というより、言っちゃいけないことじゃないですか。高梨沙羅選手のことのように大きな話題にならなくても、現実社会で日常的にある「バーカ!」って書き込みもいけないんじゃない? 改めて思うと、基本の基本に戻って、そういう書き込みをするべきではないと思うんですよ。

 僕の場合は賛否いろいろ書き込まれるわけですけど、それがどんどん多くなっていくんですよね。先週の『バイキングMORE』(フジテレビ系)で、ワクチンのことを取り上げていて、「コロナの問題点は高齢者の重症者が増えてきて、今大事なことは高齢者を死なさないことだから、3回目のワクチンを希望する人にはバンバン打たないといけない」という発言をしたら、ネットニュースが「竹山がワクチンを強制的に打てと発言」みたいな取り上げ方をしてくる。

 そのニュースが出ると、ワクチン反対派の人たちは「竹山=強制的にワクチンを打たせようとする人」となって、「強制」とは言ってないのに、もう聞く耳は持たないんですよね。そこからは、いつものことなんですが、「おまえ、何言ってんだ!」とか「おまえが最終的にワクチンの責任取れよ!」とか書き込んでくる。こういうことは、僕に対してだけでなく、今、世の中でたくさん起きている。そういった一連の書き込みを僕は見られるわけだから、それ、やっちゃダメなんじゃないの?

 SNSの書き込みって、電話をかけて「バーカ!」って言って、すぐに切ってしまうのと同じこと。その行為には「いたずら電話」という名称があるからダメなことと周知されているけど、Twitterに「竹山、バーカ」って書いても、「別に、自分のTwitterに書き込んだんだから関係ねぇよ」と言うかもしれない。でも、それは「竹山」で検索したら上がってくるものですよ? Twitterはつぶやきと表現されますが、そのつぶやきは世間に言っているんですからね。その基本中の基本を忘れているんじゃないですか? 

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