カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
カンニング竹山さん(撮影/今村拓馬)
この記事の写真をすべて見る

 最近では北京五輪スキージャンプ女子の高梨沙羅選手への「メイク批判」が話題になったが、なくなることのないネットへの誹謗中傷にお笑い芸人のカンニング竹山の意見は? SNSだからって、本来は言ってはいけないことを吐き出していないか!?

【写真】驚くほど大人の表情に…蜷川実花撮影でグラビア表紙を飾った高梨沙羅

 *  *  *

 ネットへの誹謗中傷の書き込みが話題になりますよね。誹謗中傷と思っていなくても、例えば、「カンニング竹山、嫌い」とSNSに書いたりする。「竹山、嫌い」って、書かれた竹山本人もそれを見ているわけです、仕組みからするとね。書き込んでいる人は、書き込まれた本人が見ていないという思い込みでやっているけど、当たり前だけど書き込んでいることは全部読めるわけですよね。だから、TwitterとかInstagramに書き込んでいる時には、誹謗中傷の意図はなくとも、それは全て誹謗中傷にならないか? と、思うんです。

 誹謗中傷が社会問題化して、例えばYahooのコメント欄でAIが誹謗中傷にあたる酷いコメントは自動的にカットしますとなっているんだけど、酷いコメントの線引きはできないんじゃないの? というのも、「竹山、嫌い」は自動的には削除されないと思うんですよ。

 書き込んだ方は表現の自由だって言うかもしれないけど、友達同士じゃない人に匿名で「嫌い」とかって発信するのは、よくないんじゃないかと思うんですね。SNSで自分の意見を述べることは、SNSの特徴だからいいと思うし、匿名で書き込むからダメなんだって言う意見もあるけど、裏返すと、匿名だからいい面もある。

 匿名の利点って、匿名で「嫌い」とか他人の悪口を言うことではなくて、「こんな意見を持っているんだけど、ちょっと、自分の名前を出して意見を言うのは恥ずかしいから、匿名で意見を言わせてもらいます」というのはいいと思うんですよ。匿名って、他人への悪口とか誹謗中傷のためにあるわけじゃないんですよ。そもそも、当たり前のことだけど、人への悪口や誹謗中傷って匿名だから言っていいもんでもない。

次のページ
「バーカ!」って書き込みもいけない