漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「妻、小学生になる。」(TBS系 金曜22:00~)をウォッチした。
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事故で妻を亡くしてから10年。いまだ悲しみに暮れる夫・圭介(堤真一)と、その娘・麻衣(蒔田彩珠=まきたあじゅ)の前に、ある日突然、妻・貴恵(石田ゆり子)が戻ってきた。
しかし「生まれ変わった」と言う妻は、なんと小学4年生・白石万理華(毎田暖乃=まいだのの)の姿なのだ。
亡くなった妻・本上まなみが、おっさん・塚地武雅になって帰ってくるドラマといえば「パパがも一度恋をした」だ。
おっさん同士(塚地と夫・小澤征悦)がラブラブしててもなんら問題ないけれど、堤真一が小学生に「18歳になったら結婚しよう!」とプロポーズしたら、これは「おまわりさ~ん」案件!?
手料理のミートボールの味で、万理華の中に妻がいると確信した圭介。ランドセルを背負った万理華を抱きしめれば「ピピピピピピ」。周囲の小学生が一斉に防犯ブザーを鳴らすシーンがある。
万理華を母親だと認めた娘も「ママが18歳の時、お父さんは60歳」と、明白なる事実を告げる。いやちょっと待て。加藤茶とその嫁は45歳差だし、これギリセーフ?
なんて不毛な疑問もファンタジーすぎる設定も、「おまわりさ~ん」な倫理的不安も、まとめてのみこんでしまうのが万理華を演じる毎田暖乃だ。