「好きなんだけど~」の歌いだしの大ヒット曲「星のフラメンコ」で知られる歌手で俳優の西郷輝彦さん(享年75)が20日、前立せんがんのため、都内の病院で亡くなった。事務所が発表した。
西郷さんは昨年年5月、自身のYoutubeでがんであることを公表していた。西郷さんは2011年にがんが判明し、全摘出手術を受けたが、17年11月に再発した。闘病を続けながら、2019年にデビュー55周年を迎えていた。
芸能リポーターの石川敏男さんはこう話す。
「ご本人は芸能生活55周年のショーをやりたくて仕方なくて、一生懸命治療していたんですよね。本当は中野サンプラザで開く予定で予約までいれていたと聞いていましたが、病気の治療でのびてしまっていたようです」
西郷さんの Youtubeチャンネル「西郷輝彦公式チャンネル Yelstar Vega」では治療のため、オーストラリアのシドニーへ渡ったことを明かした。昨年7月29日の動画では、
「こっちで隔離生活を体験して好きな住居を探して入ったんです。(中略)ホントに高いお金を出さなくても、非常に狭い部屋ですけど、部屋を借りて、毎日、このビーチ(モンダイビーチ)に遊びに来ております」
と話していた。
治療については、「(検査の)結果が出ました。そのご報告をまずしたいと思います」とし、「内臓は大丈夫、白血球も大丈夫、血小板ヘモグロビンが下がっているけど問題ないということだけど、私が気にしているのはね。東京で突然上昇したPSA(前立腺特異抗原)なんですよ」
前立腺特異的抗原とは、前立腺がんの診断や治療効果を測定するうえでの重要なマーカーだ。
「だってね、たかが3か4だったのが、ある日325に上がったんです。もう驚天動地ですよ。それで清水から飛び降りる思いで、シドニーへ来たんじゃないですか。こちらで測ったら470。そして治療していただいてなんと510」
と自身の病状について語り、だんだんと値が上昇していると告白した。