中日・根尾昂のキャリアを分けるかもしれないシーズンが始まる。18年のドラフト1位として鳴り物入りで中日に入団してから早くも4年目となり、“結果”を求められる時期を迎えている。
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高校時代は大阪桐蔭で投打の“二刀流”として甲子園春夏連覇に貢献するなどドラフトの目玉に。日本ハム、巨人、ヤクルトとの競合の末、地元球団である中日への入団が決まった(根尾は岐阜県出身)。地元のみならず全国のファンからも活躍を期待されているが、これまでの3年間は結果が残せていない。
「それなりのものは示していかないともうダメだよね。(打撃に関しては)ちょっと話になんないよね。打率からすると。野手としては屈辱的な話にならない数字だよね」(1月31日/高木豊氏の公式YouTubeチャンネル)
横浜などで活躍したプロ野球OBである高木氏の発言は賛否両論を巻き起こしたが的外れではない。根尾のこれまでの3シーズンでの成績は、プロ1年目の19年が2試合出場で2打数無安打。20年は9試合出場で打率.087(23打数3安打)。21年は出場試合数を「72」と増やしプロ入り初アーチも放ったが、打率.178(169打数30安打)と満足のいく成績とは程遠い。入団前後の騒ぎを考えてみれば話にならないと言われてもしょうがない状況だ。
「プロ入りまでの経歴はもちろん、人間性の素晴らしさもありプロ野球界を背負って立つことを期待されている。過去のスター選手もそうだが周囲の評価基準が高い。高卒4年目は来年から大卒1年目が入ってくるということもあり、ここからプロとして本当の競争が始まる。口には出さないが相当の重圧を感じているはず」(中日担当記者)
根尾は中学時代に投手として146キロを計測したことで早い段階から注目され、高校野球でも屈指の存在となった野球界のエリート。野球以外でも小学生時代には陸上100mで全国5位、中学2年時にスキー男子回転で全国優勝して国際大会にも派遣されるなど、何をやってもトップクラスになってしまう驚異的な身体能力の持ち主なのは誰もが認めることころだ。