11年のドラフト3位で東洋大からロッテに入団した鈴木の1年目は62試合の出場で打率.274(135打数37安打)、0本塁打、11打点。決して目立った成績ではなく根尾も狙えるラインだろう。だが根尾のこれまでベストの打率は.178と確実性に欠けており、打率ではこの辺りを狙いたいところだ。

 今年は外野手としてのレギュラーを目指す根尾だが、チーム状況を考えるとベンチでくすぶってしまう恐れもある。

「守備を考えると遊撃手に京田陽太、中堅手に大島洋平とセンターラインを柱で固定したい。そうなると左翼、右翼での試合出場を目指すことになる。外野手では打撃の良いルーキーの鵜飼航丞、3拍子揃った揃った三好大倫、根尾より1歳下の岡林勇希などイキの良い若手が多い。それに加えて平田良介、福留孝介のベテラン組もいる。根尾は打撃で結果を残さないと試合に出られないのではないか」(在京球団編成担当)

 昨年はキャンプ、オープン戦で打撃好調を維持し開幕スタメンを勝ち取った。今年はそれ以上の熾烈な競争が繰り広げられていてハードルはさらに高くなっている。しかし潜在能力やスター性は誰もが認めている。新任の中村紀洋打撃コーチもつきっきりで指導を行うなど期待も大きい。野球人生の大きな分岐点になりそうな今年、根尾はバットで結果を残すしかない。

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