フィンランド出身のヤリ・リトマネン(写真/gettyimages)
フィンランド出身のヤリ・リトマネン(写真/gettyimages)

 2022年はサッカーW杯がカタールで開催される。今回で第22回目の開催となるが、これまでに優勝経験のあるのは、わずか8カ国(ブラジル、イタリア、ドイツ、ウルグアイ、アルゼンチン、フランス、イングライン、スペイン)のみ。サッカー界における「栄冠」は、一極集中していると言える。だが同時に世界は広く、W杯とは縁がないサッカー弱小国からも偉大なプレイヤーが生まれている。

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 まず初めに思い浮かぶのが、「リベリアの怪人」と呼ばれたモンスターストライカー、ジョージ・ウェアだ。西アフリカの小国であるリベリア共和国から欧州に渡り、フランスリーグのモナコ、パリSGでゴールを量産。1995-96シーズンからはイタリア・セリエAで黄金期にあったACミランのエースとして活躍した。身長185センチの肉体にズバ抜けた身体能力と強靭なフィジカルを搭載し、強く、速く、しなやかにゴールを奪い、1996-97シーズン開幕戦で決めた自陣ペナルティーエリア内からの“80メートル独走ドリブル弾”は今も伝説のゴールとして語り継がれている。セリエAでは5シーズンでリーグ戦114試合46得点。アフリカ人初にして唯一のバロンドール受賞者でもある。

 さらに昔にはなるが、「5人目のビートルズ」と言われ、1960年代中盤から1970年代にかけて絶大な人気を誇ったのが、北アイルランド出身の天才プレイヤー、ジョージ・ベストだ。マンチェスター・ユナイテッドで17歳の時にトップデビューを果たして以降、長髪をなびかせながら華麗なステップと足に吸い付くようなドリブルで次々とDFを抜き去り、11シーズンでリーグ戦361試合に出場して137得点をマーク。1968年にはチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)制覇に貢献し、22歳でバロンドールを受賞した。現役晩年から引退後はアルコール依存症によって世間を騒がせたが、選手としては史上最高の右ウイングと言っても過言ではない。

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フィンランド出身の英雄といえば?