歌舞伎だけでなく連続ドラマや大河ドラマにも出演し、3月には舞台「怖い絵」で主演を務める尾上松也さんがAERAに登場。「常に岐路に立たされているような、危機感があります」と語った。AERA 2022年3月7日号から。
【写真】蜷川実花が撮った!AERA表紙を美しく飾った尾上松也
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「挑む」という言葉がよく似合う。
昨年を振り返っても、10回を迎えた歌舞伎自主公演「挑むVol.10 ~完~」で、亡き父・松助が幼少期に主演した「赤胴鈴之助」をよみがえらせた。昨年11~12月に行った山崎育三郎と城田優とのプロジェクト「IMY」の舞台公演も、現在放送中のドラマ「まったり!赤胴鈴之助」も企画から挑んだ。歌舞伎俳優のみならず、俳優という範疇を超えた活躍を見せている。
一見、攻めの姿勢。だが、
「一歩踏み出すことは正直、誰でもできることだと思っています」
と素っ気ない。
「大変なのは続けること。これがすごく大切なのです」