ゴルファーの丸山茂樹氏が、タイガー・ウッズ選手、松山英樹選手などについて語る。
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アメリカの男子シニアツアー「チャブクラシック」(2月18~20日、フロリダ州ネープルズのティブロンGC)で、ドイツのベルンハルト・ランガーが昨年10月以来の優勝を飾りました。
64歳と5カ月での優勝は、自身の最年長優勝記録を更新するツアー43勝目で、最多勝にあと2勝と迫りました。あの人はいったいどうなってるんでしょうね。マスターズで2勝したのはすごいですけど、欧州ツアーが中心だったこともあって、PGAのトータルでは僕と同じ3勝。それがシニアで43勝ですからね。とんでもない人ですよ。
以前はレギュラーツアーで会うと仲よくさせてもらってね。朝食のときに同じテーブルに座ることが多かったんですけど、ルーティンがすごいんですよ。バイキング形式なのに大きなプレートで一気に料理を持って来ないで、小さなお皿にサラダ、フルーツ、タマゴ、パン……。何回取りに行くねん、ってツッコみたくなる。ハハハ。
ものすごく几帳面な人で、練習場でも目標物を10ヤード刻みでキャディーに置かせて。そこにポーン、ポーンと寄せていくんです。体形も髪形もずっと変わらない。とにかくキチッキチッとした人です。
ゴルファーじゃなければ弁護士とかお医者さんとかそっちの方にいそうなタイプですね。あれはドイツ人のきまじめさなのかなあ。不思議な感じの人でした。まだまだ勝っちゃうんでしょうね。楽しみです。
先週号でも触れましたけど、タイガー・ウッズ(46)が自身の財団が運営するPGAツアー「ジェネシス招待」(2月17~20日)で久々に公の場に現れて、記者会見もしました。さすがに試合復帰に関しては慎重でしたね。
これが20代後半や30代前半ならアレですけど、ある意味、年齢もいってますし、球が打てなくても人生に困ることはないわけですから。そういう意味では気長に、自分で18ホール歩いてプレーできる日が来るのを体をしっかり整えて待つ、っていうのが自分にできることだと冷静に見つめてるんじゃないですか?