●若松佑弥vs.デメトリアス・ジョンソン
3月26日に行われるONE Championshipの10周年記念大会「ONE X」(シンガポール・インドアスタジアム)において王者アドリアーノ・モラエスに挑むフライ級タイトルマッチが決定している若松。
まずはここで勝利するのが先決だが、王者となっての防衛戦ではDJことデメトリアス・ジョンソンを迎え撃つ試合が見たいところ。2人は19年3月に対戦し、若松が追い詰める場面を作るも2Rにギロチンチョークを極めDJが一本勝ち。DJはこれまで山本“KID”徳郁(11年2月)、堀口恭司(15年4月)、若松、和田竜光(19年8月)と降しており対日本人無敗。UFC王座も11度守ったこのレジェンドに若松は自身の借りを返したい。
●クレベル・コイケvs.朝倉未来
2月23日に行われた「RIZIN TRIGGER 2nd」で佐々木憂流迦と対戦したクレベルは、初回佐々木の右フックにダウンを喫するも持ちこたえ、2Rに入るとバックテイクからチョークを極めて逆転勝ち。危機を乗り越える底力と極めの強さを改めて見せた。
自身が戦うフェザー級の現RIZIN王者は牛久絢太郎だが、クレベルはそれ以上の存在感を発しており、やはり同様の存在である朝倉との再戦が実現すれば昨年末の斎藤裕第2戦のように盛り上がることは必至。
大晦日に進化と強化を見せた朝倉に対し、十分に警戒した寝技強者の佐々木であっても極めてしまうクレベル。第2戦の結果はどちらに傾くか。
●萩原京平vs.平本蓮
3月6日の「RIZIN LANDMARK vol.2」 で鈴木千裕に判定負けとなりMMA初戦から連敗となった平本。 これまで総合格闘技では未勝利だが話題性は抜群で、デビュー戦( 20年大晦日)で“裏メイン” と呼ばれた萩原とのリマッチが期待される。
第1戦の後にアメリカで修行を積み、セルジオ・ ペティスらとの練習で成長が伝えられる平本だが実戦での経験不足を認め、「今年はガンガン試合します」と語るなど、 まずはなにより1勝をあげたい。 これに対し萩原は朝倉未来にこそ破れたが、昇侍をKO、 鈴木博昭にもテイクダウンとグラウンドコントロールで判定勝利し 、ストライカーに2連勝を決めている。