朝倉未来とクレベルの再戦は実現するのか…
朝倉未来とクレベルの再戦は実現するのか…
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 一時は消滅かと思われた武尊と那須川天心の大一番だが、那須川のキック卒業延長という奇策でもって今年6月に実現することが昨年末に発表となった。現在このカードが格闘技界の中心にあるのは間違いないが、MMAにおいても今年望まれる、実現すれば盛り上がり間違いなしの対戦は少なくない。興行の増加する春を前に、期待される試合を展望する。

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●平良達郎vs.マネル・ケイプ

 プロ10戦10勝のパーフェクトレコードはもちろん、アマチュア修斗、柔術やキックボクシングの試合にも出場しながら格闘技完全無敗の“スーパーノヴァ”平良達郎。今年に入り先輩である修斗世界王者・岡田遼とエクストリーム・クートゥア(ラスベガス)に赴いての修行を行ったが、そのさなかにUFCとの契約を発表、4月30日(日本時間5月1日)の「UFC Fight Night」においてカーロス・キャンデラリオを相手にデビュー戦を行うと見られている。

 キャンデラリオもこれがUFCデビュー戦。幸先よいスタートを切りたい平良だが、その先では同じUFCフライ級で戦う第2代RIZINバンタム級王者マネル・ケイプとの対戦が実現すれば面白い。

 19年大晦日に朝倉海をKOしてRIZIN王者となり、その後離脱しUFCへ移籍したケイプだが、当初は21年2月の初戦、21年3月の第2戦とも判定で落とし2連敗。先行きが危ぶまれたが、その後は2連続の初回KOで2勝2敗の五分に戻し、現在フライ級ランキングで14位につけている。

 次戦は平良の1週間前となる4月23日、ランキングで2つ上の12位につけるス・ムダルジ(中国)と対戦する。

 UFCフライ級王者を目指すケイプと、後発で同じレースに入る平良。この対戦を実現させ追い抜くことはできるのか。


●堀口恭司vs.セルジオ・ペティス

 昨年末大きなショックとなったのがベラトール世界バンタム級タイトルマッチにおける堀口恭司の敗戦。3Rまで優位に進めながら、王者セルジオ・ペティスが4Rに放ったハイキックからのバックブローを浴び、大の字になってのKOで破れた。

 だが堀口は早々に再起を宣言し、ベラトールも2022年に開催するバンタム級グランプリへの参戦をアナウンス。トーナメントを勝ち上がりペティスとの再戦が実現すればリベンジにこれ以上ない機会となる。ベラトールは2019年末以来となる日本大会も期されており、そうなれば堀口は大会メインカードの一員として欠かせないだろう。

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日本人無敗の相手とのリベンジマッチ